第二話 壊れてゆくこの日常の中で(多可良の見た夢
イメージはゴルゴム
キャラ導入シーン
チャネリング能力を持つ多可良さんは自分以外の誰かの夢にリンクしたようです。
その誰かは怪我をしていて女性に手当てをしてもらっています。
甲斐甲斐しく面倒見てくれる女性のことを「カレン」と、貴方は呼んでいます。
「余り世話をかけさせないでくださいよ。神に使える者が殴りあいの大立ち回りって、何事ですか。 来年は補教師試験(※1)なんだから、こんなんじゃ受ける前から落第しちゃいますよ。無口なくせに血が昇りやすいんだから」
と、カレンは小言を言いながら手鏡を貴方に向けます。
いい感じに左目が腫れ、口元が切れていますが、その顔は先ほど外人街で遭遇した神父に似ています。
「こんなボッコボコな顔で、オオチカ(※2)で歌うんですか?子供泣いちゃいますよ」
こんな感じにジャレ合うところ、二人は結構良い仲のようです。
※1補教師試験とは、神父になるための第一試験のようなもんです。
※2オオチカというのは、10年前に水没事故が起きた地下街の一区画。
カレンと神父
神父とカレンは外国人街スラムの立ちんぼと客の間に生まれた混血児で兄妹のように育っていた。
神父が教会に入ったのはカレンにまともな生活を出来るようにしてしてやりたかったためだった。
(外国人街のスラムは事実上の治外法権に近い状態であり、1話で神父が干渉したのも、部外者が自分たちの領域に踏み込むのを良く思わなかったから。)
信仰ではなく、"貧困からの救済"という実利から教会に入った神父だったが、事故でカレンを失ってからは、唯一残された彼女との接点である"信仰"に救いをもとめるようになった。
信仰とはいっても、敬虔な信徒であったカレンが望む姿をなぞる事が彼女へ贖罪であるという歪んだ形の信仰である。
「私は唯の神の僕なら良かった。神の信徒であれば、あの日カレンを救わなかった神を憎むことも出来た。だが私は神の存在など唯の一度として信じていなかった。 ゆえに私は主なる神を信じる事も憎む事も出来ず、ただ私からカレンを奪った悪魔という存在を憎み、幻想の神に縋るだけの教会の者を軽蔑し、カレンを救えなかった無力な自分を憎んだ。私には何も無い。ただカレンが望んだ幸せな信徒の生活があるとするなら、それを叶える事だけが私の救済だ。」
夢について
一説によると「人類が共通に持っている無意識として集合的無意識領域が存在し、人は共通の普遍的無意識で繋がっている」そうです。
同じ処に繋がっているのなら、それを通して他人の意識に入り込む事も可能なのかもしれません。
人間の深層心理は異界化との遭遇、チャネリング技能「ヒーリング」の行使により、 多可良さんは夢という形でそれに繋がりやすくなったようです。
修正