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第二話 壊れてゆくこの日常の中で(個別ヘッドライン 月子

とある裏家業の事件簿

依頼だ

ボスから呼び出しがあり、ボスの部屋のドアの前です。

「入れ」と言われて入ると、何者かの奇襲。

回避できた場合

褒めてもらえる。
「良い反応だ。流石俺の弟子だ。だが油断はするな。俺が握っているのがうまい棒でなくドスだったら、どうなってたかは分からんぞ。」

まぁ、死ななきゃどうにかなるさ。いざという時はこいつを使え。*魔石を1個もらえます。

回避できない場合

「おいおいどうした?そんなトロ臭い動きじゃ俺の引退は当分お預けだな。
月子てめぇ、俺が握ってるうまい棒がポタージュスープ味でなく…たこ焼き味だったらどうなってたかわかんねーぜ?」

まぁ、死ななきゃどうにかなるさ。いざという時はこいつを使え。
*魔石を2個もらえます。

「60年以上生きてると、面白いもんが見れるもんだな。見なよ。」 というと、ボスは自分の左手にドスを付きたてます。鮮血がドバドバと零れ落ちますが、 さっきもらった石と同じようなものを翳すと、みるみる傷がふさがってゆきます。

「江戸時代にはガマの油なんてインチキがあったが、こいつは本物だ」
豪快にニヤリと笑うボスです。

「向井さん、50万円です」

先客の男が空気を読まずに突っ込みました。

「はじめまして、私スラムで万屋やらせて頂いている、平田正と申します。
向井さんからお客の紹介だなんて、どんな荒くれ者がいらっしゃるかと思ったら…。
思ったら…。(ガクガク」

昨日自宅にカチこみにきた女が目の前にいる事に気付き、平田さんはガクガクしてます。

「おー、平田さん、びびってんじゃねーよ。噛み付きゃしねーよ」

「あ、あのー月子さんでしたっけ?ここはお互いのために、初対面って事にしましょう、ね?」

交渉の結果は?

成立すると、万屋とのコネクションが生まれます。今後は回復アイテムや一部の武器・防具を調達できるようになります。

成立しなかった場合、平田さんは腹痛を訴えます。びっくりしたボスは部下を呼びつけ、医者に直行させます。

ボス「ま、何があったかは聞かんでおくか…。」何かを察したようです。

今回のお仕事は鬼ごっこ

「今日お前を呼んだのは、平たさんを紹介したかっただけじゃねぇ。仕事だ。」

情報屋のシロウ
「お久しぶりです、シロウです。今回の情報は高いですよ。
でも、月子さんとお仕事出来るなら消費税分くらいは負けますよ。」

テーブルに何枚かの資料と共に、唇やらコメカミやらのピアスが痛々しいですが、ちょっと野性味のあるなかなかの美人さんの写真がおかれます。

「どうだ?お前には劣るが、なかなか良い女だろ」

「こいつの名はシドウ ワカナ。3年ほど前に世間を騒がせた猟奇殺人犯さ。

何故か逮捕後の情報はほとんど表に出ることなく、そして世間も事件を忘れた…。
精神鑑定の結果、施設送りとなっていたんだが、脱走しやがった。面白ぇことに、これにもマスコミはだんまりさ。わかるか?」

「シドウ ワカナの出自には、あまり表に出て欲しくないスキャンダルが絡んでるんだよ。選挙も近い。そりゃ全力で隠蔽したくもなるわな。」

「まぁ、ターゲットの身の上なんて、お前には関係ねーな。本題に移る。月子、このゲス女郎攫って来い。
最近サツが俺達を嗅ぎまわっている。この女の身柄と引き換えに、連中に捜査の手を引くよう、取引する。」

「シドウが収容されていた施設は、そうおいそれと脱走出来るような警備じゃねぇ。
脱走当日の警備に当たっていた監視員は化け物を見たとかいって錯乱しているし、こいつは鳥じゃねぇんだ。凹凸の無い3mの壁を、どうやって越えたと思う?
こいつを乗せた巨大な犬が壁を飛び越え、夜の闇に消えていった―なんていうんだぜ。」

ある意味、スキャンダルが無くても表に出せんわな、こんな与太話。

だが、また俺らからすれば、半端な追っ手を差し向けて兵隊失う羽目にならずに済んだってもんだ。

一応、脱走後は人は殺して無いらしい。表に出てないだけかもしれんがな。だが惨殺された小動物が公園のゴミ箱に入ってるって通報が何件かある。ほっとけば、また人間を狙うだろうな、この手合いは。

「潜伏していると思われるのは鶴橋スラム街は魑魅魍魎の跋扈する裏世界だ。クズノハの連中も動いているらしい。
先を越されるワケには行かんが、人手が足らんのも事実だ。クズノハの坊主には、俺の方から協力を申し入れておいた。
貸しを作るには良いネタだ。やつらにとって必要なのは、シドウのバックにいる何かに関する情報らしい。
お前は善意の協力者としてシドウの身柄を確保しろ。なぁに、偽警官の準備くらいは手配しておく。」

情報屋のシロウさんと共に、堺不動産を目指すことになりました。

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